日本と外国の教育方針の違い?安全基地は心の中にあるもの

2019年07月10日

境界性パーソナリティー障害の治療に必要なこと⑤安全基地の存在に気付く

皆様、安全基地という言葉は聞いたことありますか。


子どもは
安心できる心のよりどころや環境があると、
外の世界を怖がらずに探索できます。
失敗して戻ってきたとき、落ち込んで帰ってきたときにも
「おかえり」
「今日もお疲れ様」
と暖かく喜んで迎えられる・・そう自分自身が確信することで
安心感が養われる場所です。
そして、また外の世界へ冒険しにいく。




本来であれば、
家族が!!!!
幼い子供に心地よい安定と環境を提供することが必要なんです。

子供は母親などの養育者を安全基地のように感じられると
好奇心は外の世界に向けられ、
外の世界を探検することができるようになります。



しかし、
この時、家族が不安定であったり、いなかったりすると、
子供は不安を感じるようになり、
発達的に悪い影響を受けやすくなります。




境界性パーソナリティー障害の方は
安全基地となるような家族はいたでしょうか?????


私にはいませんでした・・(断言)


でも、安心してください。


治療者や理解がある人が
安全基地の役割を果たすことができ、、
患者が安心や自信を身につけていくことを援助することによって、
心のよりどころとなる安全基地を築く手助けをすることができると考えられているんです。

これはイギリスの児童精神医学者である
ジョン・ボウルビィさんという方が提言しています。

この安全基地があると、
人間のパーソナリティーの発達に繋がると言われています。
もちろん家を提供できるわけではない。お金をくれるわけではない。


それでも、
安全基地の存在こそが
私自身に常に安心感を与えてくれ、
お金を稼ぐ、仕事をするという動機づけになるんです。



死にたいと思っても、
その場所にいけばすっと心が軽くなる。
そこには何の駆け引きもありません。


家族である場合は毎日その場所が当たり前のようにありますが、
子どもの頃、安全基地がなかった人もたくさんいます。




もし今ある方、
これから見つけることができた方、
その安全基地の場所は最初は何度も何度も訪れた方がいいです。
安全基地は
何かあっても、
自分がどんなに悪くても
成功と幸せと心の安定を願ってくれています。


それに気づくには何年もかかることでしょう。
でも、そこに気づけた時、
そこに訪れなくても、安全基地に帰らなくても、

「今・・辛いけど頑張ろう。」


と安全基地を思い返すだけで
心がふと軽くなり、また一歩を踏み出せるのです。



一番近い存在は
やはり主治医やカウンセラーの方なのかな?と思います。


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sakurasaku1009 at 18:00│Comments(2)境界性人格障害 

この記事へのコメント

1. Posted by 苺   2019年07月10日 20:16
こちらこそ、いつも本当にありがとうございます。先輩(糸さんの年齢は30代前半と認識していますが、間違っていませんか?(((・・;))の記事を拝見する事ができて、本当に助けられています。勉強になります。参考になります。励みになります。

実はここ最近、安全基地で悩んでいました。私は主治医とボーイフレンドが安全基地だと思っていました。が、傷付く出来事があり、最近二人とも信じられなくなりました。

裏切られたと散々大泣きして、翌朝は目が腫れていました。主治医が信じられないのは致命的だと感じています。このままでは自分が危険だと思って、昨日の受診で、主治医に不信感がある事を伝えましたが、信頼回復に至りそうな言葉も貰えず…。

通院するのも苦痛になってしまったので、通院間隔を伸ばして欲しいとお願いして、薬を少し多めに処方して貰いました…。

主治医を変えるべきなのか…。でももう数回通院先を変えていて、今の主治医が境界性パーソナリティ障害を診断してくださったので、もう変えたくないです…。正直面倒くさい…。変えたところで、同じ様な事を繰り返す気がするので変えたくない…。でも、もう何も話したくない…。それにあんまり信用できない…。

もう少し彼らに甘えたかったけれど、もう仕方ない…。

安全基地を手に入れるってなかなか難しいですね…。
というより、私が「信じる←→信じない」の二極思考で極端なのかな…
全部信じられる人なんて居ないのかな…?
もう混乱して1人で考え込んでいます。
2. Posted by 糸   2019年07月10日 22:09
そうです!
私は30前半です!そこまでブログを読みこんでいてくれてありがとうございます。

人間は神様じゃないのでいつも私たちが期待通りの言葉をかけてくれるわけじゃないですよね。傷つくこともあって当然だと思います。

主治医を変えるタイミングは難しいですが、
周りに精神科がまだあるようでしたら、患者が先生を選んでいい時代だと思います。
直ぐに人間関係、信頼関係ができるわけではありませんので
一定の期間は関係作りをしなければなりませんが、
苺さんが言うように
そのエネルギーがでてくるまで、薬があれば距離を置いたり、
もう一度自分の行動や先生に聞きたいこと、話したいことを整理する期間に充ててもいいと思います。特にこの時期、梅雨なので家で考え事するにはもってこいの時期だと思っています。

私も信じる、信じられないの二極化は自分にもありますが、
私の信念として、信じられないと嘆く自分になるよりかは、
とことん相手を信じて裏切られた方がましだと決めています。
信じられない、疑う自分にはなりたくないです。

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